波頭061
 

Ⅲ部 建造 35

大屋根

 戦艦大和を隠した大屋根は美しい曲線を描く鉄骨で支えられていた。
大屋根を支える鉄骨の桁。中央部の屋根の稜線から曲線が伸び、伸びやかな空間をつくる=1993(平成5)年夏、呉市昭和町、IHI呉事業所で撮影
大屋根を支える鉄骨の桁。中央部の屋根の稜線から曲線が伸び、伸びやかな空間をつくる=1993(平成5)年夏、呉市昭和町、IHI呉事業所で撮影
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波頭060
 

Ⅲ部 建造 34

港側目隠し次々と

 戦艦大和は1937(昭和12)年11月4日、広島県呉市の呉海軍工廠で起工されたが、その前年から同市内では「目隠し」が急に増えた。
 1936(昭和11)年のある日、呉海軍工廠の造船ドックに大きな屋根が取り付けられた。その屋根の両脇から網が垂れ下がり、ドック内をうかがうことができなくなった。続きを読む →

波頭059
 

Ⅲ部 建造 33

目隠し

 午前5時半に鳴る1回目のサイレンは「起こし」という。工員の妻に朝支度を急がせる。同6時半、2回目。工員に出勤を促す。広島県呉市にあったアジア有数の大軍事工場、呉海軍工廠の3ヶ所からサイレンが鳴り響き、軍都の朝が明ける。続きを読む →